calendar
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

+ アーカイブ
 
profile

Y7-2

Author:Y7-2
札幌市にある円山動物園のシンリンオオカミたちの様子の写真をメインに、主にオオカミについて書いています。
「オオカミってこんな表情もするんだ」と思ってもらえるような記事をあげていきたいと思っています。

※写真や文章の無断転載・使用はご遠慮ください


現在コメント受付を停止しています。
御用の方はお手数ですが、以下のアドレスまで御連絡下さい。

u.wolfsteps狼gmail.com

*狼→アットマークに変換

categories
trackbacks
links ※50音→アルファベット順
このブログをリンクに追加する
tags

> tags
ジェイ シンリンオオカミ キナコ ルーク ユウキ ショウ アンコ ケン 旭山動物園 マース キナコジェイ とくしま動物園 シベリアオオカミ ミラ さすけ 富山市ファミリーパーク オオカミ ヨーロッパオオカミ 多摩動物公園 ロボ ヌプリ チュプ 円山動物園 レラ 楽楽 萌萌 天王寺動物園 チュウゴクオオカミ 浜松市動物園 サン セロ 大森山動物園 キララ ユジン 遠吠え モロ ミッドナイト メイ シン キュー 群馬サファリパーク オオカミの目 チロ ロン ロト マロ 狩り ミロ コウゲツ ネロ ロキ リロ ユウキショウ 展王子動物園 東山動植物園 名古屋市東山動植物園 オオカミ関連イベント 富山ファミリーパーク ビートン エフィー ワトソン ゼットン サスケ サクラ 仔オオカミ 狼祭2011 動画 誕生 巣穴 ロイ メロ フェネック 羽村市動物公園 オーク オオカミの寿命 ナッツ メリー カラス ハプニング 本・雑誌 オオカミの歯 オオカミの毛 ハチ(クリス) エゾオオカミ ゼニガタアザラシ ジージー みさき まる レッサーパンダ ララ デナリ ホッキョクグマ ウッチー ハッピー マレーグマ ミナミ トモ ヒマラヤグマ セイキムクドリ フラミンゴ キュウカンチョウ サンショクキムネオオハシ サトウチョウ ヨウム オナガカエデチョウ ナキサイチョウ トビ オオタカ フクロウ アンデスコンドル ウルスラ ネイチャースクール 訃報 ナナ 行動 キキ ポッキー サーバル ジャガー カラカル アムールトラ ライオン ユキヒョウ ワシ ラーズ トド トラ 映画 スズメ News 記録 ネズミ オオカミの話 イコロ キロル セイタ ココ 狼祭2009

PageNavigation 1.0

Designed by 石津 花

--.--.--    カテゴリ:  スポンサー広告 

   スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2011.05.10    カテゴリ:  ジェイ&キナコ&ルーク 

   5月10日② キナコの変化のこと

後半は、出産後のキナコの変化についてです。

5月9日にも確認はされていましたが、10日はより顕著になっていました、
排便の体勢をとりつつも、中々出てこないように見える、というこの様子。

2011051002-01.jpg

……下世話な話題ですみませんが、去年とは明らかに違っていて目立つものなので書いてしまいます。


※こうした話題が苦手だったり、気になるという方は、
以下の追記をお読みにならないよう、よろしくお願いいたします。


確認できている限りでは、体勢としては、
腰を落とす下位個体の小用時の体勢と(キナコは上位オオカミなので普段は足上げOK)、
背中が丸まる大の時の体勢の2パターンがあり、
この両方を繰り返していました。


そして9日には大、10日・11日は小も大も出るときは出ているのを確認しています。

12日には大きなおならのような音が聞こえたり(写真を確認したところ血便も出ているようでしたが……)、
13日は普段とは違う、ぽろぽろに乾いた感じの糞が出たり、
必ずしも通常通りと言うわけにはいかないですが、
少なくとも、この体勢と「一見何も出ない」ように見える状態から
最も疑われる便秘、あるいは腸の閉塞という感じではありませんでした。

通便の際の異常ではない?と、考えて気になったのはキナコのおなか。

2011051002-02.jpg

左右で若干バランスが違うような?右側の方がふっくらしている感じ。
(写真で見るとあまり分からないのですが)

2011051002-03.jpg
(2010年5月15日)

去年も、出産後2日目まで、
排便の体制をとるものの実際は何も出てないんじゃ?という行動が見られてはいたのですが、
ここまでは目立ちませんでした。

2011051002-04.jpg
(2010年5月14日)

また、体型に関しても、出産後どちらか片側がふっくら大きく見える、ということもなかったと思います。


……もしかして、今回は内部に何か残っているのではないか?

胎児の場合は「停留胎仔」ということになります。

また、イヌの場合は出産後2~3時間で
陣痛とともに子宮内に残っていた胎盤の本体の組織が出てくるものらしいのですが、
これが体内に残ってしまい何日も出てこない「胎盤停滞」という異常もあるようです。


そして、ひとつ前の記事にも書きましたが、
キナコがもし8日夕方のトラブルを経て9日に出産してしまったのなら?、という不安な要素があるため
何か出産時に問題が起きて、その影響が出ている可能性もあるのではないか?
とはらはらしながら見守りました。


しかし、産後の経過を追っていくと、
(9日)・10日・11日はこの体勢が頻繁に見られましたが、
12日になると回数が減り、13日にはほとんど見られなくなっています。

また、参考にしていたイヌの生理・繁殖学に関わる資料では、
胎盤停滞がある場合は胎児を娩出しても陣痛が続くため
子宮内に胎児が残っているように見える、とあるのですが、
出産後のキナコには、体型はともかく、陣痛がある様子はみられませんでした。


キナコの腹部も、時間が経つにつれどんどんほっそりとしていきます。

2011051002-05.jpg

5月12日のキナコ

2011051002-06.jpg

5月13日のキナコ(とルーク)

う~ん、いったい何だったんだろう?
後産が出てくるのが遅れていただけとかなのでしょうか?
この先はもう何事もなければいいのですが……


話は変わるのですが、出産前後でキナコに起きた変化の一つ。

現在のキナコには、ほとんど常に尾の身体側と陰部に汚れが確認できます。

2011051002-07.jpg

これはイヌでもオオカミでも見られる、出産後の子宮の修復によって起こる現象です。

イヌやオオカミ(広く「食肉目(ネコ目)」一般が基本的には同様だとも)の胎盤は
特殊な形状(帯状)をしています。
この機能があることによって、ヒトや他の動物でいう「逆子」であっても「正常分娩」になります。

出産後、この胎盤の一部が子宮に残り(胎盤本体ではなく一部が残るのは正常な状態らしいです)、
それが壊死して、数日~10日間くらい茶褐色の下り物が出るために、こうした汚れが付いてしまいます。

下り物の色は徐々に薄くなっていくのでどんどん目立たなくはなり、
イヌの場合は通常6週くらいで止まるそうです。

しかし、高齢犬になると子宮修復「不全」ということで、
さらに長期にわたって下り物が出続けることもあるとか。


キナコさんは、去年は10歳、今年は11歳。

これは野生下での平均寿命が基本的には10歳に満たず、
飼育下でも12~13歳が平均的な寿命と言われるオオカミにおいては
高齢出産になると思います。

無事に出産を終えていることから、生理的には問題ないのでしょうが、
ちょっとずつ余波が存在していると考えます。

そしてもっともそれを判別しやすいのが、この「汚れ」が存在する時期。

前回はいつ頃まで確認出来ていたかを去年の例で見てみると……

2011051002-08.jpg

5月17日等、早い段階では血液のような色のものも見られましたが、

2011051002-09.jpg
(2010年6月24日)

まだ若干汚れているように見えます。

2011051002-10.jpg
(2010年7月1日)

汚れが目立たなくなったのは6月末~7月初旬にかけてだと考えます。

ルークが5月14日生まれであることを考えると、6月25日で第6週目を迎えていたことになります。
……「イヌの通常」からはちょっと逸れてしまっているかも。


そして今年も同様の期間、尾や陰部のまわりが汚れて見える可能性があります。

単なる「汚れ」ではなく、意味のあるものですので、
できるだけ気をつけて見てあげてほしいな、と思います。


しかし、この汚れ、ある意味でオオカミの出産時期の目安になるのではないかと思います。

たとえば旭山動物園のシンリンオオカミ・マースも今年出産、そして現在は絶賛育児中のようですが、
5月に入ってからの写真を見せてもらったところ、陰部周辺はもうほとんど汚れが見えませんでした。

なのでマースの出産は5月の初頭?
撮影された時点で既に出産後1週間~10日は経過しているのではないか、と推測してみたりしています。

ただ、マースの場合はしっぽが短いので、汚れがきれいに流れてしまっている可能性もあるのですが……
こちらもある意味特殊なケース?

まあ、あくまで「目安」ですしね。


2010年・2011年と、2度にわたってオオカミの繁殖を観察することができたため、
前回の経験を踏まえて臨むことができた今年はいろいろと新しい発見が多かったと思います。

とは言っても、オオカミの個々の多様性はシャレにならないものがあるので、
ようやく2例観察できました!と言ってもオオカミの観察者や研究者の前では吹けば飛ぶ程度なんですけどね。

職員さん側もオオカミの繁殖に関して、
この2年間細かいデータをたくさん取っているはずなので、
そうしたデータが今後にしっかり活かされていくことを願うばかりです。


5月10日の話題や当日見たことを中心とした記事はここで〆ます。

長い文章にお付き合いいただき、本当にありがとうございました!!


Copyright © WOLF STEP All Rights Reserved.
Template basically designed by Sceneway,  Powered by FC2 Blog
シンリンオオカミ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。