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Y7-2

Author:Y7-2
札幌市にある円山動物園のシンリンオオカミたちの様子の写真をメインに、主にオオカミについて書いています。
「オオカミってこんな表情もするんだ」と思ってもらえるような記事をあげていきたいと思っています。

※写真や文章の無断転載・使用はご遠慮ください


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2009.12.26    カテゴリ:  キナコ&ジェイ 

   発臭体とオオカミの関係

ブルーベリーにスリスリしていたキナコジェイの行動から、
発臭体にオオカミがスリスリするのは何故?という質問をいただきました。

良い機会なので、
お蔵入りしかけていた、11月24日に試みられたある実験(笑)の様子といっしょに記事にしてしまいます。

まずは実験の概要から。

何か降って来た

画面の左側に落下する物体が映っています。
担当さんがオオカミ舎2階から降らせたものです。

大きさ的には最初ブドウかな?と思ったのですが。

小さい

よく見るとブドウじゃありません。

実はこれ、キナコジェイのお隣さんであるエゾシカたちのフンです。

自然界では捕食―被食の関係にある2種の動物。
獲物のにおいを直接嗅いだオオカミたちはどんな反応をするのか?と楽しみに見守っていました。
ブドウ?

クンクンとにおいを嗅ぐキナコ

くんくんくん

ジェイも鼻をくっつけるようにしてにおいを嗅いでいました。

IMG_0792.jpg

あれ?

もっとこう、はしゃぎまわってにおい付けなんかをするオオカミたちを期待していたんですが、
意外にも何事もなく終了してしまいました。

有名なオオカミの写真集『Brother Wolf』には、カワウソのフンを発見して
我先にと体をこすりつけるオオカミたちの姿をとらえた写真が載せられていることから、
排泄物には反応しないというわけではないのです。

カワウソには反応して、シカには反応しないとなると…食肉目の動物のものには反応するのでしょうか?
それとも単に、ずば抜けて嗅覚の鋭いオオカミたちにとっては、
お隣さんであるシカたちのにおいはすでに嗅ぎ慣れてしまっているのでしょうか?

Zimenの『オオカミ―その行動・生態・神話―』には、
オオカミたちが特に反応するのは家畜のものより野生動物の腐肉であるとありますが、
腐った果物や糞の間、未知のもの(タバコの箱、レモンの皮、服の切れ端)などの間でも
転げまわる例が書かれていて、「反応する/しない」の境界線はその時々によって変わるようです。


では何故、特定の発臭体に対してオオカミたちは体をこすりつけるのかというと、
実はまだこの点についても、どういう機能があるのかはよくわかっていないのです。

オオカミを含むイヌ科の動物ではほぼ共通する行動であり、
ペットとして身近に接する機会の多いイヌたちも行うことから
結構広く知られている行動ですが、確実に解明されてはいないのです。
また、イヌ科動物に限らず他の哺乳類でも多く見られる行動ですが、どこまで共通するものなのかも不明です。

いちおう、オオカミや、その家畜種であるイエイヌの研究者による推測から、
主な定説とされているのは以下の4点です。

①別のにおいをまとうことによって自分のにおいを隠そうとしている

特に獲物動物に対しての効果があるのではないかとされています。
腐った肉など、自然界に存在する別のにおいをかぶせて自分のにおいのカモフラージュを行うことで、
獲物である偶蹄類にオオカミであることを気付かれずに近くまで接近できることを期待するのではないか、
という説が多いです。

②群れの仲間に食べられる物の所在を伝えようとしている

ヒトであれば「あそこに食べ物が落ちてた」とか、
「どこそこの川の近くにカワウソがいたから捕って食べよう」等の情報を口で伝えられますが、
言葉を使わないオオカミのコミュニケーションには伝えられる情報に限界があります。
なので言葉の代わりににおいを纏うことで、
その場にいなかった仲間に獲物のありかを伝えるのではないかと言われています。

③自分のにおいをこすりつけてマーキングをしている

ヒトから見ると「発臭体が発する臭い」を「オオカミが」体につけようとしていると思いがちですが、
ヒトには嗅ぎわけることのできないにおいをかぎ取ってコミュニケーションを行うイヌやオオカミにとっては
発想が逆なのではないかという説もあります。
この説では「強いにおいを発するもの=食べられるもの」と考えて、それを「自分のものだ」と主張するために
オオカミが「自分のにおい」を「食べ物に」つけているのだとされています。
円山のキナコジェイも、そのとき食べきれなかった食べ物にはよくおしっこをかけてマーキングしていて、
「食べ物へのマーキング」は確かに存在しますし、
オオカミの頭部には分泌腺(アクポリン腺)が存在しているので、仰向けになって頭をこすりつけているのは
確かににおい付け行動をしているとも言えるんです。

④満足感を得ている

これはそのときの動作や顔の表情、そのとき一緒にいた他の個体との関係などから推測されるもののようです。
イヌの場合は「喜びの表現」とされることもあります。


ただしどの説に対しても反対意見が存在しています。
すべて間違っているとも、ある程度は合っているけどもっと別の意味があるとも考えられます。
また、場面場面に応じた単独の機能なのかもしれませんし、複合的な機能なのかもしれません。

どの説が正しいと証明するためには、たぶん、オオカミの頭に電極を取り付けて、
強いにおいという刺激に対して脳のどの部分が活性化している~
などのことを調べることになるのではないかと思いますが、
生きたオオカミに対してそうした実験を行うことは、ほとんど実現不可能だと思います。

頭にかぶせものをしても大丈夫というしつけを行ったイヌなら可能かもしれませんが、
イヌの行動様式をどこまでオオカミにあてはめることができるかという点も
諸説入り乱れて大混乱という状態ですから……


オオカミの生態を研究する人々の間では「野生オオカミの正確な観察を重ねるしかない」
ということで、さらなる情報の積み重ねに期待するということになっているようです。

なので現時点では、強いにおいを発散する物体はオオカミにとって大きな刺激であり、
「こすりつけ」や「転げまわる」といったにおい付け(と思われる)行動が引き起こされる、
という事実だけがある状態です。


ちなみに私が「オオカミたちと、イチゴと柿とブルーベリー」の記事を書いたときには、
キナコジェイの様子を実際に見て、「①-カモフラージュ」のような感覚で書いていました。
飼育されているオオカミたちは獲物へのカモフラージュを行う必要はないので、
「何となく体につけたくなったにおいなのでつけてみました」という感じ。

野生個体と飼育個体を同じように考えることはできないと思いますし、
(「野生の先祖から受け継いだ本能で」と言い切るのも微妙な感じが……)
「野生オオカミはこうだから、キナコたちはこうしてるんじゃないか」という考察もしてみたいですが、
ブログは基本的には自分の主観でつらつらと書いてます。

でも野生のオオカミたちも案外「行動様式の機能」なんか気にせずに何となくやっていたりして(笑)



相変わらずつたない文章ですみません。
もっとわかりやすく伝えられればなぁと思うのですが

ご意見やご指摘があれば宜しくお願いします!


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シンリンオオカミ
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